性別適合手術-SRS

性別適合手術にホルモン療法は必要なの?

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性別を考える

ときどき頂く質問なのですが、

「SRSを受けたいが、ホルモン療法をしていない(または1年未満)です。すぐに手術できますか?」

という内容。
アクアビューティの方針としては、

『1年以上の継続的なホルモン療法を受けてください』

と回答していますが、その理由を答えていきます。

注意

この記事は、あくまでも1スタッフの考えです。
医学的な見解や、知識から述べているものではありませんので、ご了承ください。
実際とは全くことなる理由である可能性もあります。

ホルモン療法をして何が変わる?

性ホルモンは、身体のあらゆる部分に影響を与えています。
分かりやすいのは、ヒゲやスネ毛、バスト、喉仏、肌の質感などなど、性差が出るのも性ホルモンの働きによるものです。

例えばMtFであれば、二次成長期から男性ホルモンが優位になった身体であったのに、女性ホルモンを錠剤や筋肉注射、パッチやジェルなどで体内に入れると、男性ホルモンと女性ホルモンが喧嘩をします。継続してホルモン剤を使用することで、男性ホルモンを生成している主に睾丸が破壊され、機能を停止して、男性ホルモンをほとんど生成できなくなり、身体は女性ホルモンが優位な状態になります。
乳腺が発達することでバストが膨らみ、筋肉が落ちて皮下脂肪が付きやすくなり、肌が薄く透き通ってなり、爪も薄くなって二枚爪になることも増え、毛髪が活き活きしてきます。内臓も女性ホルモンによって女性的な分泌をするようになり、貧血気味になってしまうということも見受けられます。
FtMでしたらこの逆で、男性的な特徴を様々に獲得していきます。
ところが生理はなかなか完全に止まるということが少ないようで、手術前に一定期間のホルモン療法中止期間に、生理が起ってしまうこともあるようです。手術当日に出血が多い状態でなければSRS可能なので、身体にあわせた断薬期間を考える必要もあるかと思います。

身体から性ホルモンが急に減ると?

シス女性の身体が閉経に向かっていくと、それまで卵巣から出されていた女性ホルモンの量が減っていきます。中にはとても急激に減少してしまう方もいます。
そのようなときに出てしまうのが、『更年期症状』です。

・動悸
・息切れ
・血圧の乱高下
・火照り(ホットフラッシュ)
・異常な発汗
・イラつき
・憂鬱
・骨粗しょう症
などが現れることがあります。
これはシス女性に限ったことではなく、例えば何かしらの理由によって睾丸を失ってしまったシス男性にも起こり得ます。

SRSには継続的なホルモン療法を1年以上の理由

ここからは、完全に私の個人的な見解です。
医療的な見地からではありませんので、参考程度にお読みください。

私が最も理由として考えているのが、『更年期症状』の回避です。
SRSを受ける1ヶ月以上前から、ホルモン療法を中断しなければなりません。それは、術中や術後での出血や血栓症などのリスクを下げるためなどです。
そして、帰国してからホルモン療法を再開します。
中断から再開まで、およそ2ヶ月です。

その2ヶ月間で、身体から性ホルモンがじわじわと減っていってしまいます。
例えば女性ホルモン99、男性ホルモン1だった身体から、80-1、50-0.5、20-0など、減っていくわけです。
ですからじわじわと更年期症状が出てきてしまう方もいますが、半年くらいは問題無いとは言われていますので、それほど深刻に考える必要はないでしょう。

ところがホルモン療法を1年以上継続していない場合は、まだ元々の性ホルモンを造る臓器が性ホルモンを分泌している可能性があります。
ホルモン療法3ヶ月の人がSRSを受けるために、ホルモン療法を中止したとしましょう。
すると性器からのホルモン分泌がまだ終わっていない場合は、その途端にまた性ホルモンを頑張って分泌しようとしてしまいます。すると、身体はまた前のホルモンをしていなかったときと同じような状態になっていくかもしれません。
そしてSRSで生殖器を失ったとき、身体の性ホルモンが一気にゼロ付近まで落ちてしまいます。これは非常に危険です。
更年期症状が一気に出てしまう可能性も否定できません。

また術後は痛みと戦わなければならない時間が少なからずともあります。
そのときの痛みは、人によっては絶望をしてしまうほどのものということもあるのです。
絶望的な痛みの中、更年期症状の鬱状態やイライラが出てしまったら、術後回復中にとんでもない行動をとってしまう危険性があります。

このようなことを考えると、身体が性ホルモンを自力でほとんど出さない状態になるホルモン療法1年以上というのは、とても理に適っていると個人的には思います。

アクアビューティがSRSの予約を病院に入れるタイミング

契約が締結しているというのは当然ですが、その他にも、

『ホルモン療法を継続的に1年以上経過してから』

となるタイミングが、最短での病院予約日となります。
仮に病院がホルモン療法の継続期間を問わないとしていても、アクアビューティとしてはそれを認めていません。
なぜなら、お客様のお身体や未来、将来のことを考えての判断だからです。

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