自分の性別に対して疑問を抱く最初の出来事は、人ぞれぞれにエピソードがあるかと思います。
性別違和、性同一性障害、その他ジェンダーに関係する入り口は、様々に存在しているのでしょう。
自分が男性なのか女性なのかわからない……
自分の事を周りは男性(女性)と扱うけれど、でも自分ではそれに納得がいかない。
自分は男性(女性)と確信しているのに、周りはそれとは逆の性別として自然に認識していることへの気持ち悪さ。
性別に対する違和感について、いくつか事例をあげてみたいと思います。
*ここでは性指向(恋愛対象性別)が異性の場合をメインにして語っています。ご了承ください。
目次
銭湯や温泉などでの違和感や恥ずかしさ
自分にとって異性と思われる性別の裸は、やはり目のやり場に困ってしまうものですよね。
特にそれが性別を象徴する場所が、目に飛び込んできたら。
戸籍の性別(または身体の性別)に従って銭湯に入ったら、周りの人は自分という自分からしたら異性の前で堂々と裸で存在している場所です。
自分からすれば、異性が裸になっているから居心地が悪かったり恥ずかしくなったり、またはこちら側に来なければならない悔しさもあるかもしれません。
でも周りからすると、自分の裸体に対して何も反応をしません。同じだと認識しているから。
こういうシーンで、性別の違和に気付くこともあるでしょう。
*同性愛者であると、恋愛対象性別の裸体が目の前に当たり前のように存在していると、もしかすると恥ずかしくなったり性欲がかき立てられたりするのかと思います。
遊びや行動に対するギャップ
戦隊ヒーローモノのキャラクターグッズを渡されたとき、おままごとをしてしまう。
美少女戦士の変身ステッキを渡されたとき、チャンバラごっこをしてしまう。
男の子用のアイテムで女の子が好むような遊びをしてしまったり、女の子用アイテムで男の子が好むような遊びをしてしまったり。
それを見ていた親や友達が、そうやって遊ぶものではないと言ってきたことで性別の違和に気付くということもあるでしょう。
本来遊びは想像力を鍛えることでもあるわけですから、何が正解などということはないはずなのですが、それでも性別によって期待されている遊びがあり、多くの人はその期待に自然と応えています。
服の好み
性別を如実に現してしまう一つに、ファッションがあります。
日本ではスカートやフリルが付いた服装というのは、女性が着る物という認識が強くあります。
周囲が男の子と認識しているけれども自分では女の子と思っていると、可愛い格好をしてみたいとか、髪を伸してみたいとか願うのに、飾りっ気の欠片もない明らかに男の子向けの服を与えられてしまう。
学校の制服などが、まさにこれの代表格ですよね。
最近は男性でもスカート、女性でもスラックスを選べる制服を導入する学校も出てきましたが、果たしてそれを性別に違和感を持っている当事者が周りの目を気にせずに身に着けられるのか、なかなか難しい問題です。
雰囲気の違い
女性であればボーイッシュという言葉がありますから、短めの髪で短いパンツスタイルでも、周囲がその姿を目にしたとしても、特段何か感情を向けるということはあまりないでしょう。
ところが男性にガーリッシュという言葉が、日本ではマイナスのイメージで使われることが多いわけです。髪がちょっと長かったり、ネイルを綺麗にしていたりするだけで、周囲は「ん?」と思って視線を向けることが多いですよね。
服の好みもそうですが、雰囲気や格好による性別の枠組が意外と世の中にはできあがっていますから、そこから自分が違うグループ側にいると自覚したとき、性別の違和に直面するのかもしれません。
*趣味で異性装をされている方は、この限りではありません。
ちなみに私は
私語りになってしまいますが、最初に性別のギャップに直面したのが幼稚園の年長時でした。
40数年経った今でも、そのときのことは強烈な記憶として覚えています。
幼稚園の園庭で皆で輪になってジェンカなどを踊るとき、男女交互に手をつなぐように先生から言われたのです。そこで私は当たり前のように男の子を手を繋ごうとしたのですが、先生から違うよと言われて女の子と手を繋がされました。3月生まれということもあり、子供時代の生まれ月の成長差はかなり大きいですから、先生からしたら性別の自我や違いをまだ理解していないとか思われたのかもしれませんが、私としてはしっかりと自分を女性と自認していたとわかるエピソードです。
将来の夢に「おんなのこ」と答えたのですが、先生に「パイロット」と書かれていました。
小学校の入学式が終わって教室に行くと、それぞれの机にクラス名簿が置かれていました。すると最初にすることとしては、自分の名前を探すことですよね?私はまず右側に書かれた名前の一覧を見ました。しかし、ありませんでした。次に左側の一覧を見ました。で、そこに名前を見付けました。左が男子、右が女子の一覧。
性別の悩みの入り口は?
ジェンダーから気が付いたり、身体の作りから気付いたり、周囲から気付かされたりと様々です。
一度それに気付いてしまうと、様々なことで、本当にとってもとっても些細なことからでも、性別のギャップという部分で悩まされることとなります。
今回は性別違和、性同一性障害ということを前提にした内容でしたが、それ以外にもインターセクシャル(IS)やクラインフェルター(47XXY)、鬱状態や統合失調症を理由とした性別の悩みなど、もっともっと沢山の根底があります。
私たちアクアビューティは、性別違和(GD)・性同一性障害(GID)の方の悩みに寄り添うことが多いのですが、もっともっと多くの方の力になれればとスタッフ一同いつも思っています。
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