FtM / Stage.1

Stage1-1 乳腺摘出手術

乳腺摘出手術

通常は、乳輪のラインに沿ってU字状ラインで切開し、中の乳腺組織を摘出します。
この手術は表面的には単純に見えますが、狭い乳輪の下半分をU字状に切開し、そこから内部の乳腺組織を摘出する、大変複雑な手術です。
乳輪部分には多くの血管や神経が通っています。
それらにダメージを与えずに、乳腺組織のみを摘出する手術は、非常に高度な技術と豊富な経験が要求されます。

摘出後空洞になった部分に、血液や体液、廃液が蓄積するのを防がなければなりません。
それらを排出するため、胸部に開けられたドレーンから2日間程度排出されます。
この傷跡は2~3センチで回復後は殆ど目立たなくなります。
乳腺摘出の傷跡は、乳輪の下半分約2~3センチで、乳輪の輪郭との境に生じますので、数カ月で色素が混じり合い、摘出痕が判別できない程度に回復します。
* 全ての手術においてケロイド体質の方は、傷が盛り上がったり色素沈着などの可能性が高い事をご了承下さい。

ヤンヒー病院のU字状切開の場合は、乳輪や乳頭は同時に縮小する事はできません。
理由は、同時に行なうと血管や神経にダメージを与え、傷跡や場合により乳輪や乳頭部分が壊死する可能性もあるからです。
ヤンヒー病院では、男性になるためには海やプールで、上半身が裸でも自然に見える胸部形成を目指しているからです。
アクアビューティのお客様だけで、過去100数十名以上がこの手術を受けられましたが、現在のところ乳輪や乳頭が壊死した等のトラブルは皆無です
元々乳輪や乳頭が大きかった方は、同時に乳輪や乳首を縮小しようとすれば組織の壊死や大きな傷跡が残る確率が高いため、術後半年以降の次のステージ等での渡航時に乳輪縮小手術、または乳頭縮小手術を受けていただけます。

経験の少ない、国内の一部の病院では、U字状切開で血管や毛細血管にダメージを与え、手術後に乳輪や乳首を壊死させるトラブルが絶えません。
これらのトラブルを避けるため、乳輪から乳頭部分を横一文字に切開し、乳腺を摘出する手術を行なっている病院も多数見受けられます。
この方法は、手術としては簡単ですが致命的な問題が生じます。 多少は乳輪や乳頭は小さくはなりますが、楕円形です。
また必ず醜いピンク色の横筋が残り、修正は非常に困難です。
* Cカップ以上の大きな乳房の場合、通常のU字状切開は困難で、乳頭の下部から逆T字状に切開し、乳腺を摘出する方法を取らざるをえません。(写真判定が必要です)
この場合で乳腺の廻りに皮下脂肪が多い場合や年齢、皮膚の状態等により、手術後に段差が残る可能性があり、またある程度の傷跡が残るのはご了承ください。

乳腺摘出手術を受ける予定の方で、コルセット等を長期間着用し、乳房を押さえ続けていた場合、乳房の形状が扁平になり、Cカップ以下でも乳腺摘出時に自然な胸にならない場合もある事をご了承下さい。
将来乳腺摘出をお考えの方は、なるべく着用を控えられた方が良いと思います。

万が一乳腺摘出後に凹凸は残った場合も、次のステージで「脂肪吸引」「脂肪注入」処置を受けられると、フラットな胸部形成が可能です。
ただし、脂肪層との段差が大きすぎる場合は、2度以上の処置を必要とする場合もございます。

Stage1-2 子宮、卵巣、卵管摘出手術

子宮、卵巣、卵管摘出手術

男性は子宮と卵巣を持ちません。
月経にわずらわされないよう、そしてホルモンを分泌する臓器を取り除くことは、患者にとって大変重要になります。
この手術により、月経のわずらわしさから完全に解放されます。
しかし、卵巣も摘出していますので、当然女性ホルモンが分泌されなくなります。
これを補うため、また男性として生活を始めるためにも、手術2週間経過後からの男性ホルモン投与は、絶対にかかせません。

手術は、下腹部の下着に隠れる部分を横に15センチ前後切開し、子宮、卵巣、卵管を切除し、膣上部で縫合し閉じます。
摘出した後の腹部は、子宮等がなくなったスペースに腸が移動するだけで、空洞ができるわけではありません。
手術後1ヶ月程度は多少筋肉の痛み、人により手術後1~2ヶ月程度は、膣から軽い出血やおりものが出る場合があります。
これは縫合した糸や組織の残余物等が溶けて吸収される過程のことで、異常ではなく自然におさまります。

帰国後1週間程度からは日常生活や仕事にはさほど支障はきたしませんが、過激な運動や重い物を持つのは避けて下さい。
傷跡は、術後10日程度で目立たなくなり、半年から1年程度では両端に少し縫合痕が残る程度で、中心部の縫合痕はほとんど判別できない程度に回復します。
これは美容外科だけが出来る特殊な接合法で、通常の外科手術での盲腸の傷跡等と比較すると差は歴然としています。
しかし、表面的には回復しているようでも、中の組織が完全に安定する半年以降までは次の膣閉鎖は行なえません。

  • 一般的に日本国内での子宮、卵巣出手術では、下腹部を縦に切開し、摘出しますので、傷跡が縦にミミズ腫れの様な縫合痕が残る場合も多いようです。
  • 通常この段階の手術を終了すれば戸籍変更の条件は整います。
  • ご希望により、子宮のみ摘出も可能ですが、国内の医師による英文の説明文章が要求されます。
  • Stage-1とStage-2は、同時手術可能です。経験上同時手術のリスクはございません。同時に受けられた方が麻酔も1度で済み、痛さも1度で済みます。また渡航費等も含め以上も安く上がります。
  • 上記入院期間は標準の期間を記載していますが、個々の状況により医師の判断で入院延長や帰国予定が変更になる場合もございます。これらの場合もアクアビューティ保証によりお客様の負担はございません
  • アクアビューティにはこれらの手術経過等の資料写真等もございますが、ネット上では公表する事は出来ません。ご来社頂いた方には十分なご説明と画像の提示をいたします。
  • 基本的に各手術時に輸血の必要性はございません。

注意

  • 経験の豊富な医師と最新設備の整った病院で手術を受けても、絶対に100%安全であるとは限りません。個人の体質も違えば、体調も違います、また回復状況も千差万別です。万が一の場合のケアやフォロー態勢を十分満たしているのがアクアビューティプランです
  • アクアビューティは過去の膨大なお客様の手術状況や回復状況のデータやノウハウを持っています。そのデータを元にどういった場合に再処置や再手術が必要かを十分承知しています。万が一処置が必要な場合は適切な時期に無料で再渡航していただき、全てのお客様に無事に目的のステージまで終了して頂けることを誇りにしています。
  • 手術時の血栓症等のトラブルを少なくする為、また術後の経過をよくするために、手術を受ける1ヶ月前にはホルモン剤も含めてあらゆる薬物の服用、また喫煙や飲酒も中止して下さい。特に血管や神経を接続する微妙なマイクロサージェリ手術で、喫煙の影響で血管が細くなり手術が不能な場合や、血流不足による組織の壊死等の深刻な症状が出る場合があります。
  • 特に陰茎形成手術は少なくとも半年以上は完全禁煙して下さい。
  • 喫煙によるトラブルや手術不能と判断された場合に付きましては、病院やアクアビューティの保証は受ける事が出来ないことをご了承下さい。

以上は病院の手術マニュアルや担当医師、実際に手術を受けられた方等からの情報等を元に、アクアビューティが独自編集したものです。

  • 内容、記述に誤りや修正等のご意見がございましたらご一報下さい。 個人でのご利用やコピーは自由ですが、商業的な利用や転載は固く禁じます。 また内容には多数の医学的な内容を含んでいます。これらの情報により生じた問題は「情報利用における自己責任原則」ということをご了承下さい。

FtM手術 Stage1-1&1-2,5泊6日入院 2週間渡航スケジュール

1日目自宅この間はご自身で交通手段を確保して、ご出発2時間前には空港へ到着して下さい。
空港バンコクまで約6時間で到着します。
例:成田国際空港10時発 – バンコク空港14時着
時差 -2時間有
バンコク到着空港の入国ロビー8番出口で、アクアビューティのプレートを持って現地アテンダーがお待ちしています。
携帯電話をリクエストされた方は、ホテルへの車中でお渡しいたします。
ホテル到着30分程度でホテル到着。
アテンダーと時間・日程・オプション等のスケジュール打ち合わせ後は、ゆったりくつろいで、翌日の手術に備えて下さい。
夜12時以降の食事は控えて下さい。
2日目ホテルへお迎え朝食は抜いて下さい。
乗用車で30分程度で病院に到着。
病院受付、手術手続き、入院手続きなど。
カウンセリング通訳を介して医師とのカウンセリング。
通訳を介し、できるだけご希望をお話し下さい。
検査各種検査、腸内洗浄、剃毛など。
手術性別適合手術内容、は同時に乳腺摘出と子宮、卵巣摘出をおこないます。
手術時間は3~4時間ですが、麻酔開始から回復まで5時間程度です。
入院清潔で広々したVIP個室での入院。
3日目~
7日目
入院完全看護で快適な入院生活。
この間通訳はほぼ毎日病院にお見舞いなどで入っています。不便な点などをお聞きし、対処いたします。
7日目~
10日目
退院退院手続き後、車でホテルにお送りいたします。
ホテル宿泊静かで落ちついたホテルで、くつろいだりテレビや音楽などをお楽しみ下さい。
オプションツアーなど退院後からゆっくりとお体を動かした方が血行が良くなり回復早いので、アテンダーに申し付けてオプションの観光やお買い物などをお楽しみください。
11日目病院術後検査日が指定されますので、ホテルまでお迎えに上がります。
術後検査通訳を介し、手術後の回復状態などの検査をいたします。
12日目~
13日目
予備日帰国の準備や、お土産などのショッピング。
14日目帰国日帰国便に合わせてホテルまでお迎えに上がります。
空港空港の出発手続きカウンターにはアテンダーが入れませんが、手前までお見送りをいたします。
日本到着バンコクから日本までジェット気流に乗るので少し早く、約5時間で日本の空港に到着です。
例:バンコク朝10時発 – 成田国際空港17時着
時差 +2時間有
帰宅この間はご自身で交通手段を確保下さい。

アクアビューティとは

アクアビューティは、海外での性別適合手術(性転換手術)や美容整形手術を主にタイへアテンドを行っています
その他にも、国内とタイの医療機関と連携をした不妊治療サポートも行っております。

性別適合手術(性転換手術)の海外アテンド

性別の違和感やギャップに苦しんでいる性同一性障害(GID=Gender Identity Disorder)、性別違和(GD=Gender Dysphoria)の当事者が必要としている性別適合手術(SRS=Sex Reassignment Surgery)ですが、残念ながら日本国内ではまだ高いハードルの先にあります。
そこでアクアビューティは、タイの正式エージェント契約を結んでいるヤンヒー病院、ガモン病院、ミラダ病院にお客様をご紹介し、タイSRSに必要な病院やホテルの予約、渡航に必要な手続き、現地滞在時の通訳や移動手段の確保など、様々な準備を行っています。

アクアビューティの実績

タイの病院へのアテンドを開始してから3000を超える多くのお客様を、ヤンヒー病院、ガモン病院、ミラダ病院、プーケット国際病院(現在はアテンド休止)にご案内しております。
アクアビューティはタイをメインとする性別適合手術と美容整形手術の、日本におけるパイオニアとしての長年の経験と実績で、各病院と非常に強い信頼関係を築いております

タイの手術レベル

タイは世界の中でも韓国と美容整形の分野で、世界のトップを競っている美容整形手術大国です。
また、SRSにおいては世界最高峰の執刀を誇っています。
そのため、タイの性別適合手術や美容整形手術の技術は年々向上しています。特に性別適合手術は脳外科や心臓外科と並ぶ花形ポジションというお国柄なので、多くの先生が技術を磨いています。

アクアビューティが病院数を絞っている理由

タイは発展途上国ですが、バンコクに行くときに到着するスワンナプーム国際空港は、ガラスをふんだんに使った綺麗で大きな空港です。
発展途上国という言葉の先入観から低く感じてしまっている方もいらっしゃるかと思います。しかし、実際は超高層ビルが雨後の筍のように建設されていますし、地下鉄の交通網も充実していて、バンコクの中心部は先進国さながらです。
世界から観光客や手術希望者が多く訪れる国なので、特に美容に関係する病院が数多く存在しています。そのこともあり、病院や医師によって、設備や技術に大きな差があることも事実です。
そこでアクアビューティは、病院の質、医師の技術、患者への対応、術後のケア、患部の経過、アクセスの良さなどを長年の経験と実績から判断し、全ての項目においてトップレベルの病院にのみアテンドを行っています
価格を優先してしまいそれほど名が無い病院や医師を選んだばかりに、入院生活が辛いものになったり、術後の回復が悪かったり、清潔感が低かったり、腫れや傷が回復したときの見た目が崩れていたりなど、トラブルの報告を多く見聞きします。
アクアビューティは、お客様の美と幸せを一番に考えています。そのために、病院数を絞っています。