性別適合手術(性転換手術)を行う理由には、いくつか考えられます。
・戸籍の性別を変更したい
・ジェンダーとは異なる性別の性器が付いていることが嫌
・今ある外性器を醜いと思っている
・今とは逆の性別になりたい
などが考えられます。
理由が複合している場合もありますが、ひとまずそれぞれを簡単に解説します。
目次
戸籍の性別を変更したい
今の日本の法律では、性器と生殖機能についての言及があります。
なので、ジェンダーと戸籍の性別を合致させるためには、SRSが必要不可欠です。
本当はSRSを望んでいないのに、戸籍性別を変更するために仕方なく手術を受けている当事者も実際に存在しています。
*戸籍の性別変更を認めている先進国で、性器や生殖機能について言及した法律を作ったのが最も遅い(最後の)国が日本と言われています。
ジェンダーとは異なる性別の性器が付いていることが嫌
別名『性転換症』とも言われる症状です。
性器嫌悪の理由がGIDだから、それを変えたいと望む人のことです。
*社長の工藤理江も、性同一性障害の診断書には『性同一性障害』と『性転換症』という2つの単語が並んでいました。過去形なのは、戸籍の性別変更まで終わっているので、性同一性障害者でもなければ、性転換症でもないからです。この辺りは、後日記事にしていきます。
今ある外性器を醜いと思っている
こちらは性転換症ではなく『性器嫌悪』です。
自分の性器が嫌い、汚い、醜いなど思うことによって、無くしてしまいたいと考えてしまう状態になっている場合が考えられます。
しかも性器嫌悪の場合は、今の性器を無くしたいという気持ちが強く、逆の性器を獲得したいという考えにまでは至らないことが多いように思います。
私も過去の自分の外性器は醜く嫌いと感じていましたが、同時に本来の性別である性器にしたいという願いもありました。なので性器嫌悪ではなく、性転換症という診断を受けたのだと思います。
今とは逆の性別になりたい
最も闇が深いのが、これが理由での性転換手術です。
異性への憧れ、異性への同化、今の性別で社会生活を送ることが不利だからと逃げるため、逆の性別の方が人生などが有利になるだろうと利益のためなど、
『願望』
が一番の大きな理由になっている場合です。
あくまでも憧れや同化、逃げ、利益といった、心と身体の性別が一致しないというものが二の次の理由、または存在していないのが特徴です。
転生系のアニメやゲームなどに影響をされ、その主人公のようになりたいというような理由での相談を受けたことも過去にあります。
ちなみに……丁重にお断りいたしました。
性別適合手術と性転換手術
実は私は性別適合手術と性転換手術という言葉を、使い分けをしています。
性別適合手術を分かりやすく伝えるために性別適合手術と併記することはありますが、GIDやジェンダーの悩みからの手術を望んでいる人に対して行う手術については、基本的に『性別適合手術』と表現をしています。
逆に、憧れや同化などの願望や、社会的な生きやすさの選択からの手術を望む人に対して行う手術については、『性転換手術』という表現をしています。
性別を適合させる手術と、性別を転換させる手術では、意味合いが大きく違うような気がするからです。
言葉遊びと言われてしまえば、それまでですが。
まとめ
様々な理由によって、生まれ持った性器を自発的に失おうとする人がこの世の中にはいます。
アクアビューティは、あくまでも『性別適合手術』を望んでいる方を、タイの病院にアテンドしています。
ですから
・性同一性障害の診断書
・英文の手術推薦状
・1年以上の継続的なホルモン療法
この3つの条件を求めています。
ホルモン療法については、後日コラムをアップいたします。
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勇気を持って、最初の一歩を踏み出しましょう!
お問い合わせやお申し込みを、心よりお待ちしております。