アクアビューティがアテンドをしていますMtFのSRSには、3つの術式があります。
です。
その中で、最も人気があるのがS字結腸法です。
では、どのような準備やケアが必要なのかを詳しく解説していきます。
目次
S字結腸法とは
大腸の先端付近、直腸の手前あたりにある、カーブをした部分です。
S状結腸とも呼ばれます。
開腹や腹腔鏡によって摘出して、S字結腸を膣に転用する造膣法です。
事前の準備
(1)体重(BMI値)の制限
脂肪層が厚いと、開腹や腹腔鏡の妨げになったり、脂肪は癒着しづらいので術後回復が遅くなったりします。
そのため、
BMI=25未満
(できれば24未満)
の体型であることが求められます。
これを満たしていないと、S字結腸法は事実上不可だと思ってください。
筋肉質で体重がある方は、ご相談ください。
(2)S字結腸のCT検査
S字結腸がきちんと存在しているかを、事前に検査する必要があります。
現地で手術中に開腹したら、S字が痛んでいたとか、存在しなかった、などした場合は、その時点で中止となってしまうからです。
特に、肥満傾向だった方はダイエットをしてBMIの基準値を満たしたとしても、脂肪によってS字結腸が直線になってしまい、S字結腸が無くなってしまっている場合もあります。また、体重に問題がなくても、ダメージを受けている場合もあります。
手術が中断してしまうリスクを避けるためにも、事前のCT検査が必須です。
組織の形がハッキリ分かれば構わないので、MRIや内視鏡の検査でも構いません。医師から問題がないという診断を受けてください。
英文の診断書を出してもらえますとベストですが、日本語の診断書や報告書でも大丈夫です。
(3)手術1週間前から繊維質を控える
便秘になってしまうことが、術前術後の最も危惧するところです。
術前に腸内をスッキリさせてないといけませんので、軽い下痢状態にしておくと術前術後が楽になります。
S字結腸を採取した後に大腸をつなげますが、術後1週間ほどはあまり便が出ないように絶食となります。その間にしっかりと腸を回復させますが、腸内に便などが残っていたりすると、接続部分から漏れたりしてしまうと腹膜炎などの大変危険なリスクが大きくなってしまいます。
そのために繊維質を控えて、腸を緩めにしておくことが推奨されています。
術後のトレーニング
膣壁となったS字結腸が、希に膣口から少し出てしまうということがあります。
それを避けるために、術後は肛門を締める力を入れるトレーニングをしてください。それによって膣口を締めることにもなりますので、脱膣を予防することができます。
同様に、排便時に息むことは控えてください。
それによって脱膣してしまう危険性があります。
脱膣してしまった場合は、自己責任での現地渡航にて手術を受ける必要がありますので、十分に気を付けてください。
直接の性交渉は厳禁
S字結腸の膣は、元々は大腸です。
悲しい現実ですが、MtFがSRSを受け、戸籍の性別を女性に変更したとしても、染色体は46XYのままです。
エイズは主に男性同士の性交渉で広がることが多いのもあって、染色体というレベルで考えますと……そういうことになってしまいます。
ですから、絶対にゴムナシの性交渉は禁止です。
また、粘膜ですから、病原菌やウイルスなどを反転法の皮膚の膣とは違って、もろに体内へ取り入れてしまいます。
ダイレーターもそうですし、大人のアイテムなどを使用する際も、使用前は綺麗に洗った上で必ずゴムを付けてから挿入してください。
性交渉後や膣に何かを挿入した後は、速やかに膣内洗浄を行ってください。
その際は、できるだけ生理食塩水(0.9%の食塩水)を使用することをお勧めいたします。
まとめ
以上が、普段あまり解説などされていないS字結腸法での準備やケアです。
これらのことを踏まえた上で、S字結腸法という選択を行ってください。
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