私は女声ボイストレーナーとして、15年以上のボイスレッスンを1000名以上に行っていますが、声質が女性化していくには個人差はあれど、諦めずにトレーニングを重ねた生徒さんの多くが全く問題無いレベルの声を出せるようになっています。
ただ、単語のチョイスに「むむむ……?」となることが時々あります。
そこで今回は、言葉遣いについてヒントを書いていきます。
目次
男性言葉と女性言葉
ジェンダーによる差や壁を取り除いていこうというのが、世界的な流れです。
これはとても素晴らしいことだと思いますし、大いに賛成です。
ただし、それが難しい場面も存在しています。
その内の一つが、言葉です。
性別を越境するのに必要な要素の1つが声ですが、深掘りをすると言葉も大切です。
例えば、テレビとかで耳にすることがあるいわゆる
『オネエ言葉』
ですが、もしも日常生活での会話でオネエ言葉が聞こえてきたら、どう思いますか?
女性言葉のイメージとして、語尾に
~なの
~だわ
~かしら
を付けると思っているMtFや女装さんが、意外と多いのです。
だからこそ、オネエ言葉になるのですが……
私のレッスンでは、このような言葉の使い方もレクチャーしています。
随分と前になりますが、女声の実戦ということで生徒さんと喫茶店に入ったときのことでした。
「お紅茶をお願いします」
と注文をしたのです。
なるほど、と思いました。
語尾の注意はしていたのですが、接頭語はノータッチでした。
丁寧に言えば女性言葉になるというわけではなく、今の時代にあった単語のチョイスが大切です。
同じく、FtMが乱暴すぎる言葉を使ってしまうこともあります。
男性性を出そうと考えた結果なのでしょうが、どこの荒くれ者なのだろうかというような言葉に、脅されているような気分になってしまいます。
「テメェーよぉ、紅茶だろうがよ」
何と喧嘩しているのでしょう?という感じがしてしまいます。
イメージが先行
女性の言葉は、優しくて雅びがあって……
男性の言葉は、ぶっきらぼうでやや攻撃的……
性別を意識して生きているからこそ、より女性的、より男性的な言動をしてしまいがちです。
それには、自信の無さが大きく関係していると思われます。
本当にその性別として認識してもらえるのだろうか?元々の性別をリードされてしまうのではないだろうか?
根拠の無い自身は身の破滅を招きますが、自己評価が低すぎるとついつい特徴的な部分を強調して、その姿を作り込もうとしてしまうのです。
そこで何が大切なのかというと、観察をすることです。
もっと観察しましょう
シス男性もシス女性も、今の時代はそれほど言葉遣いに差がありません。
それこそ女性が「なの」「だわ」「かしら」を常に付けて話をしているわけではなく、男性も相手を呼ぶときに「おい」「てめえ」とは余程の関係性ではない限りありません。
普段から、もっともっと他の人の言葉遣いを観察しましょう。
ドラマやアニメとかではなく、街中で普通に行われている会話から勉強するのが最も生きた言葉を知る方法です。
盗み聞きではなく、あくまでも勉強のための観察です。
おそらく、話し方まで考え始めているということは、それなりのパス度もあり、それなりの経験もしてきているからでしょう。
パス度を上げるためには、とにかく『一般的である』ことが大切です。
そのためには、目からの情報だけではなく、耳からも情報を集めてください。
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