声の女性化手術

病院について

アクアビューティでアテンドをしているのは、

  • イェソン耳鼻咽喉科ボイスセンター(韓国・ソウル)
  • ヤンヒー病院(タイ・バンコク)

の2院です。

それぞれに特色があるので、病院選びの参考にしてください。

イェソン

手術条件

  • 18歳~50歳(20歳以上を推奨)
  • 性同一性障害の診断があるMtF、または、声の低い女性
  • 喉仏除去手術を受けていないこと
  • 術後5年以内に喉仏除去手術は受けられません(できれば一生受けないほうが良い)

概要

術式声帯短縮術 /
前癒合後進術
渡航日数5日間日程例 :
手術前日に検査
手術後はホテル療養
手術翌日に通院検査
費用1,815,800円2023年12月01日現在
内訳 :
アテンド基本料金 387,800円
手術費用 1,428,000円
* 声の女性化手術 + ボトックス注射

詳細

声帯と周辺の粘膜を剥離し、半永久的に溶けずに残る特殊な糸で主に声帯の前部を縫い合わせます。
声帯の可動範囲を狭め、声帯そのものを細くする手術です。
低音(150Hz辺りから下)が出なくなるので、女性音域の200Hz付近で発声することが容易になります。平均で73.6hzほどのアップがあるという報告があります。
全身麻酔で行います。

利点

  • 声帯粘膜を直接手術するので、声帯の形そのものを変化させて声のピッチを高くすることができます。
  • 内視鏡を使って手術を行うので、喉に傷痕が残りません。

欠点

  • 声帯粘膜を直接手術することから、声質が悪くなるリスクや、声が出なくなってしまうリスクがあります。(元に戻すことが不可能です)
  • 喉仏(甲状軟骨)を小さく削る手術(喉仏除去手術)を受けることができません。術後5年経過をすると受けても良いとは言われていますが、喉仏除去手術によって声帯のテンションが変わってしまうリスクが高いため、声質や声の高さに影響が出てしまう可能性が大いにあります。(喉仏除去手術は一生行わないことが推奨されています)
  • 術後1週間は発声禁止、術後2ヶ月目から数年間のボイストレーニングが必要です。
  • ボイストレーニングを怠ると、150~200Hz付近の狭い範囲でしか声を出せなくなる可能性があります。

ヤンヒー病院

手術条件

  • 22歳以上
  • 性同一性障害の診断があるMtF
  • 喉仏除去手術を同時に行えます

概要

術式ヤンヒー式輪状甲状軟骨接近術
渡航日数14日間日程例 :
手術前日に検査をして入院
手術後1泊入院してからホテル療養
術後7日目に抜糸
帰国前日に検査
費用1,372,450円2023年12月01日現在
内訳 :
アテンド基本料金 468,800円
手術費用 903,650円
* 声の女性化手術 + 喉仏除去手術
* 喉仏除去手術が不要な場合は
200,200円 引き

詳細

高音を出すときは、輪状甲状筋(前筋)を使うことで声帯を引き延ばして声帯を細くします。
この手術は、半永久的に溶けずに残る特殊な糸で常に前筋を使っている(=声帯を引き延ばして細くしている)状態をキープさせることができるので、声帯を直接手術することなく低音(150Hz辺りから下)が出なくなります。
全身麻酔で行います。

利点

  • 声帯を直接手術しないので、声質が悪くなったり、声が出なくなってしまうリスクがとても低いです。
  • 喉仏(甲状軟骨)を小さく削る手術(喉仏除去手術)を、同時に受けることができます。
    注意:喉仏除去手術には、声を高くする効果はありません
  • 気に入らなかった場合は、術後3ヶ月までならば糸を外すことで元の状態に戻すことができます。

欠点

  • 術後一時的に裏声のような高い声が出てしまうことがあります。(数ヶ月で落ち着いてきます)
  • 喉の横皺にあわせて切開しますが、数年間は3cmくらい赤い筋(傷痕)が残ります。(5年くらいすると薄くなってほとんど分からなくなっていきます)
  • 術後1週間は発声禁止、術後3ヶ月経過してから3~9ヶ月のボイストレーニングが必要です。
  • ボイストレーニングを怠ると、数年経過したとき低音が戻ってきてしまう可能性があります。

どちらの手術にも言えること

声帯は粘膜なので、声を出すときは主に声帯をコントロールしている筋肉(声筋)を動かすことによって、望みの高さや声量にしています。
手術によって強制的に低音をカットしても、今までに出せなかった高音が出せるようになるわけではありません。
また、低音が出なくなったからと今までと同じような発声方法(筋肉の使い方)をしていると、本当の意味で高音を出すための筋力が弱ってしまうので、結果として声が低くなってしまったり(元の声に近づいてしまったり)、出せる声の範囲が狭まってしまったり(音域やイントネーションが狭くなってしまったり)する可能性があります。

そのため、ボイストレーニングを欠かすことはできません。
また、声が高くなった=女性の声になったというわけではありません。
女性には女性の、男性には男性の話し方や発声方法があるために、それらもボイストレーニングで覚えていかなければなりません。

アクアビューティ代表の工藤理江は、2007年から女声ボイストレーナーを行っており、これまでに1000名を優に超えるMtFや両声類希望者に、女声をレッスンをしてきています。
声を高くする手術を行っていないのに女性の声で話すことができるメソッド(響声道)を完成させていますので、声筋の筋トレ方法や日本人女性の話し方の特徴などをテキストを用いながら丁寧にレッスン可能です。

イェソンやヤンヒーで声を高くする手術を行うことは、とても良いと思います。
手術をせずに女声を獲得する人と比べて、低音を出せなくする手術を受けておくことで、大きなアドバンテージとなるからです。

ですが、それだけでは女声にはならないことを覚えておいてください。
術後に患部が落ち着いてから行うボイストレーニングをすることで、本当の意味での声パスを目指すことができます。

工藤理江(ボイストレーナー名:石川理江)のボイスレッスンを受けてみたい、または興味があるという方は、
Rose Ladies School
のWebサイトから、詳細をご確認ください。