性別適合手術（性転換手術）を受けるタイミングが、実はカレンダー上にもいくつか存在しているのですが、気にしてみたことありますか？
今回は9月～10月で準備を開始すると丁度良いタイミングになる、新年度を新性別で迎えるためについての話題です。
カレンダーを眺めながら、読んでみてください。
目次
新年度に向けた準備のSRS
日本は、4月から新年度が始まります。
性別適合手術が増えるのが多いタイミングが、この準備となる時期です。
新社会人や、学校に入学する、学年が変わる、部署異動があるなど、4月は新生活がスタートすることの多いタイミングです。
この新生活を、本当の性別で迎えたいと思う当事者も多くいます。
では、これに間に合わせるためには、いつ頃にSRSを受けたら良いのでしょうか？
逆算していきましょう。
4月からの新生活に間に合わせるためには？
4月の新生活では確実に女性の戸籍になっている必要があるので、それまでには戸籍の性別変更を完了して、運転免許証や保険証、カード類、会員証などの変更手続きも終わらせておくことも必要になります。
その変更手続きに1ヶ月必要としましょう。そうなると、2月末には戸籍の性別変更を終わらせておかなければなりません。
戸籍を変更するには、家庭裁判所で手続きをして、その判決が下りなければなりませんし、判決が下りてから住民票がある自治体が住民票や戸籍に新性別を反映させる作業をして、それが完了するとやっと裁判所から変更が完了したという通知が送られてきます。
裁判と変更手続きには最低でも1ヶ月は見込んでおく必要があります。なので、1月末には、裁判所で手続きを終えていなければなりません。
そして、裁判所に行く前にはジェンダークリニックで意見書などの性同一性障害だから性別適合手術（性転換手術）を行ったという証明となる書類を出してもらわなければなりません。このとき、医師2名からの診断が必要となります。
クリニックには予約段階で、事前に戸籍の性別変更（や名の変更）をしたい旨を伝えておけば、先生はある程度用意をしておいてくれるかもしれません。なので、お正月休みが終わって月の中頃までにはジェンダークリニックに1、2回通う必要があります。そうなると、年末や年始にはSRSを終えて帰国をしている必要があります。
SRSはいつ行うのが良い？
MtFの反転法やS字結腸法は、21日間の滞在となります。
FtMの乳腺摘出と子宮卵巣の内摘は、14日間の滞在です。
ここから考えると、
11月末～12月初め、おそくても12月中にタイへの渡航をしておかなければなりません。
SRSに行くための準備は、新型コロナウイルスとの共存が生活のベースになりつつある今なので、特にこれといった面倒な渡航準備は必要ありません。
平時と違うのは、
・2回以上（できれば3回以上）の英文ワクチン接種証明書（アプリor紙）
・専門機関で行った渡航72時間前以降のPCR検査または簡易検査での陰性証明書
のどちらかが必要ということです。
※タイに渡航するためのワクチン接種証明書や陰性証明書は、海外用（英文）で取得する必要があります。ですので、帰国予定日から半年以上の有効期限があるパスポートが必須です。
ワクチンを2回以上接種している場合
ワクチン接種を行っていて、かつマイナンバーカードを持っていれば、スマホにFeliCa機能がついていると簡単にアプリでワクチン接種証明書を取得できます。このときに、海外用を取得してください。作業時間は、5分程度です。
マイナンバーカードを持っていない場合は、住民票がある自治体の窓口で申請してください。
※ワクチン接種証明書とは、ワクチン接種後に手渡される、接種したワクチンのシールが貼られている「新型コロナウイルスワクチン予防接種済証」ではありません。
自治体に申請をして発行してもらう海外用ワクチン接種証明書を取得してください。
ワクチンを接種していない、または1回の場合
新型コロナウイルスの陰性証明書が必要です。
条件は、
・飛行機の搭乗時間から72時間前以降に受けた検査であること
・専門機関（クリニック等）が行っているPCR検査か簡易検査
・専門機関（クリニック等）と医師の名前、パスポート番号が記されている、英文の陰性証明書
の3点が満たされている必要があります。
木下グループで行われている検査での英文の陰性証明書は無効になることがありましたが、最近はこれらの条件を満たしている証明書を発行しているようです。（羽田空港にある木下グループの陰性証明書にはこれら情報がきちんと記されていて、タイ航空では問題無くチェックインが行え、スワンナプーム国際空港でも有効でした。）
9月～10月中頃までにお申し込みを！
SRSのお申し込みをいただきますと、弊社にて契約書を作成して、郵送いたします。
SRS渡航のアテンド契約が確定するには、
・契約書等の返送
・お申し込み金（総額の20%以上）の入金
この2点を弊社にて確認できないといけません。
なので、10月の第2週までにはお申し込みをしていただき、10月末にはご契約の締結、11月で渡航準備を行って、12月中頃にSRSという流れが無理なく行える流れになります。
比較的多いのが、年末年始をタイで過ごすというプランです。
12月20日頃にタイへ行きSRSを受けて、帰国が1月10日頃。
もろに年末年始での渡航になると、飛行機のチケット代が猛烈に高くなってしまうので、それが始まる前に渡航して、それが終わった頃に帰国という感じです。
または、12月初めに渡航して、年末になる手前で帰国するなどです。
それらを考えますと、新年度半年前の今から動き出すのが、ベストタイミングになります。
新年度を新しい戸籍性別で迎えたいみなさん。
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